えっと、少し前までは一人暮らし、しなくていいと思っていました。
「まだ実家にいるんだね。一人暮らし、楽しいよー?」
半年前、5年ぶりにあった友人にそういわれたときは、特にピンときていなかったんです。実家で過ごして、結婚するときに家を出ようと思っていました。
それがあるきっかけで、一人暮らしを決意するに至りました。
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これまでずっと実家にいました
まずこれまでの私ですが、一人暮らししたことありません。ずっと実家で過ごしてきました。
一度大学生のとき、「自分のおしゃれな部屋で、友達をお家に呼んだりしたい!」と一人暮らしに憧れたものの、結局実現しなかったんです。
「近いんだから必要ないでしょ」「お金がいくらかかると思っているの」と反対されて納得、確かに当時毎月何万もの家賃を払い続けられる感じがしなかったし、おしゃれに過ごしたいって理由だけでは行動に踏み切れなかったです。
そうして一人暮らしをすることなく大学生活は終わり、就職した会社も都内。当然のように実家暮らしを続けていました。
私の実家暮らしの現状
実家暮らしといえば、いいなぁ!といわれることが多いです。お家に帰ったらあったかいご飯があって、掃除もお母さんがしてくれて。
でも、実はそんなことはありません。私の家は、母がご飯を作ってくれていたのは高校生まで。大学に入ってからは自然と家事は母の仕事ではなくなりました。
じゃぁご飯はどうしているの?ということですが、今は自分で作ったり、買ってきたりしています。皆それぞれ買ってくることが多いです。
掃除は誰もしないので、恥ずかしながら割と家は汚くなりがちです。週末時間があるときに私が掃除機かけたりしています。
本当はもっとこうしたい!
本当は、もっと素敵な感じで暮らしたいです。体によい美味しい料理をつくって食べたり、リビングを綺麗にして皆でゆっくりしたり。でも、現実はなかなかうまくいきませんでした。
溜まってしまう食器たち
特に嫌なのは、食べ終わったあとの食器がたまっていてキッチンが汚くなってしまうこと。
自分で食べた分をさっと洗えばすぐ終わるのですが、なかなか皆洗わないので食器がたまってしまうのです。
そういえば私が大学生のころ、そんな家の状況がイヤになってなんとかしようとしたこともありました。「洗い物、自分で食べたらすぐに洗うようにしよう」「掃除を何曜日を誰っていう当番制にしたらどうかな」と父に提案してみたのです。
すると父は、その考えに反対するだけではなく、すごく怒ったのでした。父の考えでは、そのとき余裕がある人が皆のために自主的にやるべき。私の考えは、父には冷たく映ったようで、「自分勝手だ」「自分のことしか考えていない」と強く言われてしまったのでした。
私の父は、自分の考えと違うと、かーっとなってしまうところがあります。私は話しながら理解していきたいタイプなので、父のそんなところが苦手です。
そんなわけで、当番制については実現せず…。私は自分の使った食器は毎回洗うことにしました。気分がのるときには皆のぶんも洗うのですが、これでまた「自分のことしかやらない」といわれて、嫌になってしまいます。
リビングにものが溢れて居場所がない
あと実家で不満なのは、リビングがもので溢れてしまっているところ。リビングで食事をしようにも座れる場所がないのです。
母がモノをどんどん増やしてしまう人なのですが、自分のクローゼットを飛び出して、寝室を飛び出して、とうとうリビングまで浸食してしまったのでした。リビングの椅子には座ることができず、まるで物置みたいになっています。テレビの前にはなんとか座れる場所もありますが、たくさんのモノが視界に入ってまったく落ち着くことができません。
以前はリビングでご飯を食べたりテレビをみたりしていたのですが、私はリビングにあまり行かなくなり、今はご飯をちゃんと食べたいときは自分の部屋で食べているか、朝ごはんは立って適当に食べたりしています。リビングで座って食べるのは、家族で一緒に食べるときくらいです。
母は自由奔放で、言っても効き目がなかったり、あんまりいうと「分かってる」と機嫌が悪くなってしまいます。こうしてほしいと伝えるのもエネルギーがいりますし、正直放置状態になってしまいました。
色々言われずに自由に過ごしたい
そんなわけで私が家で安心していられるのは自分の部屋。自分の部屋は心地よくいることができます。
しかし居場所に関わらず、一緒に暮らしていたら色々言われることもありますよね。出掛ける前に服装をみては、「スカート短すぎない?」とか「メイク変だよ」とか。新しい仕事が決まったことを報告しても、そんなのちゃんとした仕事じゃないと言われてしまったり、何かことあるごとに「結婚どうするの?」と言われたり。
実家暮らしの方は分かると思うのですが、こんなふうにいろいろと言われるのは、とても窮屈な感じがします。
もちろん心配してくれること自体はありがたいけれど、励みになっていないというか、逆に元気がなくなっていくというか。
そんなわけで、放っておいてくれたらいいのになと思っていました。
それでも実家にいた私
そんな感じで実家暮らしにはいろいろと不満もありましたが、一方でその生活に満足している自分がいたのも事実です。
嫌だなと思うときはあるけれど、なんだかんだで父も母も妹も好きだし、一緒にいたい。実家は場所もよくて便利だし、家賃もかからない。
嫌だなと思うことも、工夫したり、なんとか頑張っていい感じにしていこう。仕事の文句とかお友達についての愚痴とか聞きたくないし、イライラしてたり色々言われたりするのがイヤなこともあるけれど、皆も悪気があるわけじゃない。
私が皆を幸せにしていこう。一緒にいて、少しでもこのうちをよくしていこう。そんなふうに思っていました。
アラサーからの一人暮らしを決めたきっかけ
さて、一人暮らしをすることなんて考えていなかった私ですが、あるきっかけで一気に考えが変わりました。
それは、母と話したある日のこと。
私の将来について1回ちゃんと相談しようと母と話すことになったのですが、相変わらず私に対する不満ばかり。
「ちゃんと生活できるようにならなきゃダメだよ」「将来のこととかちゃんと考えているの」「結婚はどうするの」
そして家事ができないとか、いつも何もしてないとか、そんなんだとお嫁にいけないとか色々言われました。家事を教えてあげるとか、お金の管理を一緒にしてあげるとかも言われました。
これまでお家の掃除をしたり、洗い物をしたり、家のことをやるときも、皆が気持ちよく過ごせたらいいな、幸せに過ごせたらいいなと思ってやっていたし、友人に実家をでないのか聞かれたときも父や母のためにという気持ちもあったので、とても悔しくて悲しかったです。
母は心配だから色々言うのだと頭ではわかっていましたが、そのとき、なんかもういいかな、もうやめよう、と思いました。
それで、それまで一人暮らしなんて考えたことはなかったのですが、一人暮らしをしようと決めたのでした。
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