こんにちは、ゆう(@yuspacet)です。
先日、「風の谷のナウシカ」を映画館でみてきました!
実は6月26日からTOHOシネマズでジブリの作品を上映しているのです。「風の谷のナウシカ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」「ゲド戦記」をやっています。(→もう終わっちゃった)
ナウシカは小さい頃にみたことがあったけど、ちゃんとみたのは今回が初めて。好きな作品だったんだけど、記憶よりさらに、とってもよかったです…♡
でね、書きたいことは色々あるんだけど、一番気になったのがナウシカの服の色が赤から青に変わったこと!
見た人、ぜったい気になるよね?
あれ?さっきまで赤だったのにいつ変わったのーーー?
Contents
いつのまにか変わっているナウシカの服の色
シーンはクライマックス。ナウシカがとらわれた子どものオウムを助けにいき、オウムの群れに帰しにいくあたりです。
子オウムを捉えているのはペジテの人で、子オウムを傷つけておとりにすることで、風の谷にいるトルメキア軍をやっつけてしまおうという作戦中。子オウムかわいそう・・・。
ナウシカは直前までペジテの人たちにとらわれていたのですが、少女が身代わりになって外に出ることができました。そのときに服を取り替えて、ナウシカは赤い服を着ていたんですよね。
だったのに・・・
子オウムを助けて、群れに返そうと、怒りくるったオウムたちの前にたったときには、服が青色になっていたんです。
そしてオウムたちの怒りがしずまり、ナウシカが金色の光の中を歩く感動シーンでは、服はばっちり青色。
物語の冒頭でババ様が語られていた言い伝えのとおりになっていたのです。
「その者青き衣をまといて金色の野に降り立つべし。失われた大地との絆を結びついに人々を清浄の地にみちびかん。」
え?え?
さっきまで赤だったよーーー!
服の色はいつ変わったの?
調べてみると、ナウシカの服の色が変わった瞬間は、「傷ついたオウムが水に入ろうとうするのをとめているとき」でした。
ペジテによって傷ついたオウムは水に入ろうとするのですが、それが酸の湖なので、ナウシカが必死になってとめるんです。
このシーンではあたりが暗くって、赤いのか青いのかわからない感じ。その中でまさにいつのまにかナウシカの服は赤から青に変わっています。
これはわざとというか、なにか意図があるとしか思えない・・・!
ナウシカの服の色が変わった理由を考察
一説には、オウムの血(体液?)が青だから、それをあびて色が変わったという話がありました。
でも、血をあびて変わったとしたら、そんなにきれいに染まらないし…。
ババ様の言っていた言い伝えにあわせるだけなら、わざわざペジテにとらわれたときの服が赤である必要もないんですよね。
ということは、青であることというより、赤から青に「変わること」に意味があるんじゃないかな?
赤から青に変わるといえば、オウムの目の色がうかびます。
オウムの目の色は、怒ったときは赤、ふつうのときは青色です。
そう考えると、思い浮かぶのは、ナウシカが怒り狂ったオウムの群れに投げ飛ばされたあと、オウムの群れの怒りがしずまっていくシーン。
空からのアングル、怒り狂うオウムの群れに埋め尽くされて、真っ赤な光でおおわれていた大地が、1点を中心に輪が広がるようにして、青い光に変わっていくのです。
その中心はもちろんナウシカのいるところでしょう。
そう考えると、赤から青に変わることは「怒りや憎しみにとらわれた状態から、穏やかな心にもどること」を示していて、
もしすべてが怒りにおおわれたように見えても、「ひとつをきっかけに全体が変わる」ことができること示しているように思いました。
ナウシカの服がずっと青のままではなく、あえて赤になってから青に変わったのは、「怒りにとらわれてもそこから心をとりもどす」、その大切さを示すためなのかもしれません。
ナウシカの物語のテーマは「恐怖や憎しみにとらわれない強さ」
思えばナウシカの物語では、「恐怖や憎しみから、他者を攻撃する」、そしてその怒りにとらわれた状態から「心をとりもどす」場面が、何回もでてきます。
たとえば、キツネリスのテトとのはじめの出会い。テトはナウシカの指を噛みます。
ナウシカは一瞬ひるみますが、痛みをこらえて「ほら、怖くない」とテトに微笑みかけます。「おびえていただけなんだよね」
最初はこわがっていたテトが、心をひらくシーンです。
ナウシカはこのように、テトのほかにも、人々におそれられているオウムや虫たちに対しても、恐怖ではなく自らの心で接しています。
風の谷を占領したクシャナを助けたり、攻撃してきたアスベルを迷いなく助けにいくのも印象的ですよね。(そのときはまだどんな人かもわからないのに。)ナウシカの影響で、クシャナもアスベルも少し変わったような感じもします。
しかし、ナウシカが最初から、なにをしても怒りや憎しみにとらわれない人かというと、そういうわけではありませんでした。
父である王がトルメキア軍に殺されてしまったとき、ナウシカがトルメキア軍の兵たちを、ばたばたとなぎ倒していったシーンがあります。
体を張ってユパ様にとめられましたが、そのあと地下の部屋で泣いていました。
「私、自分が怖い。憎しみにかられて何をするかわからない。もう誰も殺したくないのに」
父を失った悲しさと、怒りと憎しみとの葛藤。
このあとにクシャナを助けるのだから、ナウシカは本当に強く美しいです。
ナウシカの物語では、この「恐怖や憎しみにとらわれない強さ」がひとつの大きなテーマになっていると感じました。
そう考えると、ナウシカの服が赤から青に変わったのも、なんとなく意味がわかるように思います。
最後に:ナウシカの物語の気になる赤と青
さて、そうすると作品の他のところでも、赤と青がやたら気になってきますね。笑
ババ様とナウシカ父のつけている飾りの赤と青だったり、そういえば腐海は青っぽいなぁと感じたり・・・。
オウムの体液は青で、人間の血は赤だったりもしますよね。
うーん、気になる!
なんかまた考えてみたら面白いかも・・・笑 面白い話があったら教えてください。
追記)漫画買いました。
友人に「ナウシカめっちゃおもしろかった!!」といったら、「漫画の方が深いらしいよ~」といわれたので、買ってみました。
全7巻!映画になっているのは2巻中盤までの内容らしいです。
楽しみ!
パソコンでDVDみるならこれが使えます。
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